葡萄畑の家

甲府盆地の一角、遠くに富士山を望み、隣に葡萄畑が広がる敷地に建つ、それぞれが仕事を持った年配の夫婦のための住宅。
「風景を巻き込んだ回遊的な空間」がこの家のプランニングのテーマで、室内から見える風景は、移動に従って遠景から近景へ様々に変化し、空間は隣に広がる葡萄畑へと水平につながってゆく。
建物の外壁は、板張りの母屋と漆喰塗りの蔵の組合せという、周辺集落の伝統的なモチーフを参照して、黒く塗装した杉板と、白いモルタル面を組み合わせた。
これらの組み合わせかたを変えることで、通りに面した表側は閉鎖的でフォーマルな表情を持たせる一方、裏の葡萄畑側は、様々な大きさの窓も加わり、ややくだけた開放的な表情を持たせている。
老後を考え、ほぼすべての生活は1階で満たされるように考えられている。屋上テラスのある2階は趣味と来客時のためのスペースとなっていて、この家の中では「はなれ」のような位置付けである。

(2003年山梨県建築文化賞ノミネート作品)

名称:葡萄畑の家
施主:個人
所在地:山梨県笛吹市
用途:専用住宅
面積:123.86m2
規模:鉄骨造 地上2階
竣工:2002年11月
基本・実施設計:粕谷淳司、白木原正登、天野圭子
監理:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司)
構造設計・監理:小西泰孝建築構造設計(小西泰孝)
設備設計:粕谷淳司、白木原正登
施工:有限会社ヒハラ住建(日原政近)
撮影:ナカサアンドパートナーズ(吉村昌也)

(2003年山梨県建築文化賞ノミネート作品)

Project name: Vineyard House
Client: Personal
Project site: Fuefuki City, Yamanashi, Japan
Function: Single family house
Size: 123.86m2
Design: Atsushi Kasuya, Masato Shirakihara, Keiko Amano
Supervise: Atsushi Kasuya (KAO)
Stractural Design: Yasutaka Konishi (KSE)
Contractor: Hihara Juuken Co.,Ltd.
Photo: Masaya Yoshimura (Nacasa & Partners)