TWIST

茨城県の南部、いまだ周囲に雑木林が残り、古い集落の面影を残す丘の上に計画された、若い夫婦のための一軒家。

私たちの計画は、敷地の半分にさらに小さな緑の丘を作り、家の半分をその上に腰掛けるように乗せるというものである。
この人工の丘の上が庭となり、家の居間は庭に面している。周囲との高低差によって、道路を歩く人の視線を気にすることなく、景色に開いた生活が可能となった。

家の形は単一の立体にまとめられているが、正方形でも台形でもなく、微妙に角度の付けられた平面や、大小様々な形の窓から、一見普通なようで少し不思議な印象を周囲に与える。
道路に対して斜めに構えた家に入ると、1階では再び道路に平行の間仕切壁が配置されている。外周壁と間仕切の角度の違いによって、さまざまな形状の空間が生まれる。
一方、2階の寝室群の間仕切壁は、建物の外周と同じ向きで、結果として部屋はオーソドックスな四角形となっている。これは、遠くの風景が直接見える2階では、窓から見える風景こそが重要で、部屋自体の形はあまり意味を持たないという考えによっている。

敷地に対して建物を回転させる。さらに、外観ではなく空間を、1階と2階の平面を回転させる。この、二重の回転(TWIST)がもたらす空間のダイナミックな動きが、この家の特徴である。


(日本建築家協会(JIA) 「優秀建築選2008」選定作品)

名称:TWIST
施主:個人
所在地:茨城県守谷市
用途:戸建住宅
面積:128.7m2
竣工:2007年1月
基本・実施設計:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子)
監理:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子)
ランドスケープ監修:カネミツヒロシセッケイシツ(金光弘志)
構造設計:小西泰孝建築構造設計(小西泰孝)
施工:小松建設株式会社(新昌伸)
特注キッチン:有限会社ケーツーワークス(大原勤)
撮影:ナカサアンドパートナーズ(吉村昌也)

Project name: TWIST
Client: Personal
Project site: Moriya City, Ibaraki, Japan
Function: Single Family House
Size: 128.7m2
Design & Supervise: Atsushi Kasuya + Naoko Kasuya (KAO)
Landscape Supervise: Hiroshi Kanemitsu (KHDO)
Stractural Design: Yasutaka Konishi (KSE)
Contractor: Komatsu Kensetsu Co.,Ltd.
Photo: Masaya Yoshimura (Nacasa & Partners)