M House

約30坪の敷地に建つ、木造3階建の都市型住居。
私たちはこの住宅で、高度に断熱された住宅に相応しい内部空間のあり方として、伝統的民家の再評価を試みている。
私たちが伝統的民家の特徴と考えているのは、まず第一に、必要に応じて引戸で仕切る一体的な内部空間である。今後、対流冷暖房よりも輻射冷暖房が主流となっていく高断熱住宅では、間仕切壁と扉で仕切られた室内空間よりも、むしろ、内部が一体的な伝統的室内空間のほうが好ましい。
こうした考えのもと、「M House」では、少しずつ床レベルを変えた室が立体的に組み合わされ、かつ、互いに連続した内部空間をデザインした。
周囲を壁で囲われ、室内空間越しに空を見渡すことのできる中庭も、町家の「通り庭」の再解釈である。全ての居室は、この中庭に向かって開かれている。このことで、周囲を隣家に囲まれた環境にありながら、プライバシーの保たれた開放的な生活が可能となっている。


名称:M House
施主:個人
所在地:東京都三鷹市
用途:戸建住宅
面積:104.75m2
竣工:2010年5月
基本・実施設計:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・菊地臨)
監理:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・菊地臨)
構造設計:小西泰孝建築構造設計(小西泰孝・金子武史)
施工:アーキテクツテクノロジー東京株式会社(鈴木淳二)・小川建設株式会社(坂本壮矢)
撮影:吉村昌也 (Copist & the Brushworks)

Project name: M House
Client: Personal
Project site: Mitaka,Tokyo, Japan
Function: Private House
Size: 104.75m2
Design & Supervise: Atsushi+Naoko Kasuya, Linn Kikuchi(KAO)
Structural Design: Yasutaka Konishi, Takeshi Kaneko (KSE)
Contractor: ArchitectsTechnology Tokyo Co.,Ltd. + Ogawa Kensetsu Co.,Ltd.
Photo: Masaya Yoshimura (Copist & the Brushworks)