"NEST" / Project for TIMBERIZE TOKYO

都市部の高層耐火建築物を木質構造で実現する「TIMBERIZE TOKYO」プロジェクトのための試案。
一種類の材料を水平・垂直に組み合わせて作る、自由で新しい木質構造建築の提案である。
"Nest"には、一般的な建築のような「柱」や「梁」はない。垂直部材は「柱と壁のあいだ」、水平部材も「梁と床のあいだ」のような存在である。
"Nest"では、自由な位置に水平部材を掛けることで、任意の高さに床を作ることができる。60㎝間隔の水平部材は、上に合板を張れば床となり、ガラスを嵌め込めば「透明な床」となる。少しずつ床の高さを変えれば、互い違いにスキップしながら繋がっていく、連続的な内部空間を形成でき、逆に水平部材を抜くことで、自由な場所に吹抜けをつくることも可能となる。
"Nest"は、自由な位置で垂直部材を抜き、大きな「窓」を作ることができる。木質構造であるため、後に自由な位置に開口を増減させることも可能となる。
"Nest"は「透明感」と「木の手触り」の両方を備えた建築である。どの場所でも壁の半分は透明なので、木陰の中にいるような開放感がある。
"Nest"には、特別な用途が定められていない。ショップにも、オフィスにも、図書館にも、美術館にもできる建築である。
"Nest"は、目の前のキャットストリートがそのまま立体化したような「散歩道のような建築」である。


名称:"NEST" / Project for TIMBERIZE TOKYO
所在地:東京都渋谷区
用途:事務所・商業施設・集合住宅
デザイン:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・村田裕紀)
構造監修:小西泰孝建築構造設計(小西泰孝)
撮影:淺川敏・KAO

Project name: "NEST" / Project for TIMBERIZE TOKYO
Project site: Shibuya, Tokyo, Japan
Function: Office, Comercial, Housing
Design: Atsushi+Naoko Kasuya, Yuki Murata(KAO)
Structural Design: Yasutaka Konishi (KSE)
Photo: Bin Asakawa, KAO