大泉の家

東京都内に計画された、5人家族のための住まいである。約150m2(45坪)の敷地面積は、現代の東京では決して小さくない面積だが、変形した敷地形状である上に、敷地南・東側のそれぞれに大きな既存樹木(松と桜)があり、これらを活かして(避けて)デザインを進めることが設計上の要点となった。
私たちはまず、大きな岩と松の木がある「南の庭」と、桜の木がある「東の庭」に向かってそれぞれ大きく開いたリビングルームを敷地の中央に配置し、次に、リビングルームとその吹抜けを囲むように、既存樹木を避けながら1階のキッチン・エントランス・水回り諸室、そして2階の子供室を配置していった。敷地南東側の角に設けた1階のバスルーム・2階の主寝室は、母屋に接したレンガ張りの「塔」の中に配置し、リビングルームのある母屋からは独立した雰囲気をもたせている。
リビングルームに設けられた階段は、構造体となる細いスチール部材の間に、手すりを兼ねた木製部材と段板を同じ見付寸法で格子状に配置したデザインである。子供が安全に上り下りできるだけでなく、ダイニングルームから「東の庭」を見通すためのスクリーンとなることを意図している。


名称:大泉の家
施主:個人
所在地:東京都練馬区
用途:戸建住宅
面積:150.75m2
竣工:2014年4月
基本・実施設計:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・古橋一真)
監理:カスヤアーキテクツオフィス(粕谷淳司・粕谷奈緒子・古橋一真)
構造設計:長坂設計工舎(長坂健太郎)
照明デザイン:ソノベデザインオフィス(園部竜太)
施工:小川建設株式会社(石橋正哉)
撮影:吉村昌也(Copist & the Brushworks)

Project name: House in Oizumi
Client: Personal
Project site: Tokyo, Japan
Function: Private House
Size: 150.75m2
Design & Supervise: Atsushi+Naoko Kasuya, Kazuma Furuhashi(KAO)
Structural Design: Kentaro Nagasaka(Ken Nagasaka Engineering Network)
Lighting Design: Ryuta Sonobe(Sonobe Design)
Contractor: Ogawa Kensetsu Co.,Ltd.(Masaya Ishibashi)
Photo: Masaya Yoshimura (Copist & the Brushworks)